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胃・十二指腸の病気(胃潰瘍・胃がんなど)

胃や十二指腸(胃と小腸を繋ぐ消化管)の病気で多いのは、胃酸やピロリ菌等によって粘膜が傷つけられて起こる胃潰瘍・十二指腸潰瘍です。その他に、胃がん・十二指腸がんなどがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃酸やピロリ菌、食物、薬物、飲酒、喫煙等で胃や十二指腸の粘膜が傷つけられて起こる病気です。

症状として、胃の痛みや胸やけ、膨満感等があります。内視鏡や消化管造影検査等で検査をして病気が確認されたら、薬物などによる治療を行います。

胃がん・十二指腸がん

胃や十二指腸にできるがんを指します。アジア圏では、とくに胃がんの発生率が高いと言われています。また、初期の自覚症状がほとんどないため、初期での発見は難しいと言われています。進行してくると、腹痛、吐き気、食欲減退、嘔吐の症状が現れます。

胃がんはヘリコパクター・ピロリ菌の関与が示唆されています。

内視鏡検査や消化管造影検査等で検査し、治療します。

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法

ピロリ菌は人の胃に感染する細菌で、子供の頃に感染することが多く、日本人では小児期〜青年期までは10〜30%、50代以降では70〜90%が感染しているといわれています。感染すると胃炎になりますが、あまり症状を感じることなく慢性胃炎が進行します。一部の人は胃や十二指腸の潰瘍を発症し再発を繰り返します。胃炎が進行し、萎縮性胃炎になると胃がんの高危険群(年率0.3〜0.4%)となることも知られています。その他、過形成性ポリープや一部の胃リンパ腫の原因であることも知られています。

除菌療法は潰瘍の薬である胃酸の分泌を抑える薬と二種類の抗生剤を朝、夕食後に7日間服用する治療です。除菌治療を受けてピロリ菌が完全に排除される確率は80〜90%程度といわれています。除菌治療を受けたあとも医療機関を受診し、必ず除菌判定の検査を受け、その後の検査や治療について説明を受けましょう。

ピロリ菌は胃がんの大きな原因ですが、除菌に成功した人たちの中からも新規の胃がんが発見されています。除菌に成功しても胃がんの高危険群であることに変わりはありません。除菌したことによって胃がん発見が遅れることの無いよう、除菌療法に成功した場合も定期的に内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。

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